恋の行方〜甘い約束〜
『ど、どうしたの!?何か話でもあった?』




服を片付けながら問いかけてくる花梨にここに来た目的を思い出して話し始める。




「日曜日の事なんだけどさ…。前の学校の友達がテニスの練習試合でこっちに来るみたいなんだ。」




一瞬曇る表情。




けれどすぐに笑って。




『そっか!じゃあ日曜日はそっちに行った方がいいよね。楽しんできてね!』




「ありがとう。でも出来れば一人じゃなくて、花梨も連れて行きたいんだけど、どうかな?」




テニスの練習試合なんて、花梨からしてみたら面白いものではないのかもしれないけど。




『え?私も…行っていいの?…せっかく友達と会えるのに。』




「うん。すごく仲良かったから、だから花梨の事彼女って紹介したいんだ。…デートっぽくないけど…いいかな?」


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