恋の行方〜甘い約束〜
けど、その手は純君に止められ純君の手の中に納められる。




『駄目。花梨には触らせないよ。俺のだから。』




『はあ?握手も駄目って何ソレ!そんなに惚れてんの!?』




さっきから驚いてばかりの豊君。




『当たり前だよ。やっと手にいれたんだから。』




『は?やっと…?何?転校先で知り合った子じゃねーの?』




『前に言ったろ?好きな子がいるって。その子が花梨だよ。』




純君は凄い。




恥ずかしげもなく思った事を口にしてくれる。




そうやって私の不安な気持ちを吹き飛ばしてくれるんだ。


< 193 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop