恋の行方〜甘い約束〜
男女別コートで同時に行われた練習試合。
豊君は純君ではない別の人とダブルスで出場してた。
大接戦の末なんとか勝った姿を見て純君はすごく嬉しそうな顔を見せた。
他の試合も食い入るように観てた純君にさりげなく聞いてみる。
「純君、テニス部には入部しないの?」
『今の学校、硬式テニスしかないんだ。軟式と硬式とじゃ勝手が違うしね。それに花梨とも一緒にいれる時間減っちゃうのも嫌だしね。』
「そんな…私の事なら気にしないでやりたいことやって欲しいよ。」
硬式でもやり始めたら、楽しいかもしれないのに。
『いいんだ。俺がそうしたいから、気にしなくていいんだよ。硬式には興味ないんだって。』
笑って私の頭をポンと軽く撫でる純君。
ホントに本当?
「本当にそれでいいならもう何も言わないね。…あ!女子の方次の試合始まりそう…」
言って指差した先のコートに立っていたのは京香ちゃんだった。
『京香は一応エースなんだよ。』
少し身を前に乗り出して奥のコートで行われる京香ちゃんの試合を見つめる純君の姿に胸がチクリと痛んだ。
豊君は純君ではない別の人とダブルスで出場してた。
大接戦の末なんとか勝った姿を見て純君はすごく嬉しそうな顔を見せた。
他の試合も食い入るように観てた純君にさりげなく聞いてみる。
「純君、テニス部には入部しないの?」
『今の学校、硬式テニスしかないんだ。軟式と硬式とじゃ勝手が違うしね。それに花梨とも一緒にいれる時間減っちゃうのも嫌だしね。』
「そんな…私の事なら気にしないでやりたいことやって欲しいよ。」
硬式でもやり始めたら、楽しいかもしれないのに。
『いいんだ。俺がそうしたいから、気にしなくていいんだよ。硬式には興味ないんだって。』
笑って私の頭をポンと軽く撫でる純君。
ホントに本当?
「本当にそれでいいならもう何も言わないね。…あ!女子の方次の試合始まりそう…」
言って指差した先のコートに立っていたのは京香ちゃんだった。
『京香は一応エースなんだよ。』
少し身を前に乗り出して奥のコートで行われる京香ちゃんの試合を見つめる純君の姿に胸がチクリと痛んだ。