恋の行方〜甘い約束〜
そんな時だった。




『純!見つけたっ!!探してたの!』




京香ちゃんの声が聞こえて来た。




純くんも側にいるの?




声はするけど姿が見えなくて、ベンチから立ち上がり声のする方へ足を引きずって1歩進んだ。




『京香。花梨知らない?』



あ、黙ってトイレにたったから探しに来てくれたんだ。




「じゅ…」




声をかけようとした私と京香ちゃんの声が重なった。



『それで探してたの!さっきトイレ前で…』




『トイレにいるんだ。良かった…。でも、一応心配だから京香、中見てきてくれない?』




私はここにいるよ!




また1歩前に踏み出した瞬間…




純君の背中に抱きついた京香ちゃんが目に入った…。

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