恋の行方〜甘い約束〜
♪〜♪〜…




鞄の中からメール受信のメロディが聞こえる。




「ちょっとごめん。メール来たみたい。」




立ち止まり携帯を開くとそこには、お母さんからの帰りに卵買ってきてとお使いメール。




私に頼まないで自分で買いにいけばいいのに。




何時に帰るかなんてまだわからないのにお母さんたら…。




『どうかした?』




「純君、この後ってどうするか決めてる?」




尋ねる私に、なぜか困ったように視線をさ迷わせる。



『豊かと他数人、帰る前に一緒にご飯食べないかって誘われて、勝手にいいよって答えちゃったんだ…。』



他数人って…




「女の子も一緒?」




京香ちゃんもいるの?
やだよ…行かないで。




『いや…男ばっかり。…だから花梨が気後れしないか気になって…』




ホッとする気持ちと一緒に、悲しい気持ちも一杯広がった。




だって純君まだ目を合わせてくれようとしないんだもん…

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