恋の行方〜甘い約束〜
聞かれて思い出しちゃった…。




京香ちゃんが純君にキスしてた事…。




『私服初めて見たけれど、すごく可愛い格好してる。…デートだったんじゃないの?』




若先生の言葉に止まってた涙がジワジワとまた滲んできて俯いた。




『…ケンカでもしちゃった?』




私は首を横に振る。




『俺に話してくれない?ほら、話せば苦しいキモチも少しは軽くなるよ。』




「純君とテニスの練習試合観に言ってたんです…」




優しく聞いてくれる若先生の口調に導かれるように、私はさっきの出来事を話し始めていた。




若先生は時おり相槌をうちながら、話してて苦しくなった私の頭を撫でたりしてくれる。




けれど話を急かすような事はしない。




私が話し終えるのを優しくずっと聞いていてくれた。

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