恋の行方〜甘い約束〜
精一杯の抵抗の意味を込めて睨み付けていたら、ほんの少しだけ私の手を押さえつける力が緩んだ。





緊張が緩む。





この時、力一杯押し退けて…逃げ出せば良かったのに。





晃先生が止めて避けてくれるなんてなんて…甘すぎた。





シュル…





Yシャツからネクタイを外す衣擦れの音に体が強ばる。





「晃先…生?早く避けて下さ…い…!?…やっ何!?」





頭の上で固定させられていた手をネクタイで縛り上げ始める。





そのままパイプベッドのパイプにくくりつけられて、いくら手を下げようとしても手首が締め付けられるだけでどうする事も出来ない。


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