恋の行方〜甘い約束〜
『ひっく…そ…言えば彼女、足平気そうだった?』





突然京香が話を変えてそう言ってきた。




「…足?」




『転びかけて…痛そうに足抑えてたから…それで私…純に伝えようとしたんだけど…

その…感情的になってあんな事しちゃったんだ…
言いそびれて気になってたんだけど…。良かったなんでもなかったのね?』





涙を拭いながら立ち上がる京香。





「京香、花梨が抑えてた足って右足だった?」





しばらく考えて、右足だと頷く。





携帯を取り出して花梨にかけるけど出ない。





『純?』





心配そうに俺を見つめる京香。





「…たぶん大丈夫だよ。さっきも普通に歩いてたしね。」





…本当に?
俺、花梨が歩いてた所ちゃんと見てた?


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