恋の行方〜甘い約束〜
馬乗りになってたヤツの肩を押しやって思いきり力任せに殴り付けた。





激しい音と共にベッドの下に落ちてった。





その隙に急いで花梨の手を縛り付けてあったネクタイをほどいてあげた。





…まっかになって擦りきれて血の滲んだ手首が痛々しい。




慌てて服を下げてはだけた胸を隠そうとする花梨の体はガクガクと震えていた…




『やっ…見ない…でッ。』




小さくベッドの隅で震えながら、小さく縮こまり自分で自分の体を守るように腕で抱き締めていた。





その痛々しい姿に、やりようの無い怒りが込み上げてくる。





床に座り込んで殴られた頬を抑えてるヤツの胸ぐらを掴みあげて睨み付け大きな声で怒鳴り付けた。



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