恋の行方〜甘い約束〜
病室の前に来て、ひとつ深呼吸した。




ノックしようとした手が情けないほど震えてる…





ダメだ。一気に開けちゃおう。




「純だけど…開けるよ?」




言ったと同時にドアを横に引いて開けた。





開けてすぐに、目に入ったベッドの中の花梨。




枕を背中に当てて座って入り口を見てた。





会わなくなって何日しか経っていないのに、もう何年も会ってなかった様に感じた。





「入っても、いい…?」




尋ねる俺にぎこちなく笑う花梨に俺も笑いかけたけれど…




頬がひきつって…うまく笑えてる自信ないよ。





近づいて行くと花梨はベッドサイドの椅子を座りやすいように引いてくれた。




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