恋の行方〜甘い約束〜
おもむろにペンをとって花梨がメモに何か書き始めた。




その様子を黙って見てた俺に書き終わった紙を渡してくる。





その紙を見て言葉が出てこなかった。





紙から花梨に目を移すのがやっと。





‘私といて、辛くない?京香ちゃんとの方が幸せになれるんじゃないのかな’





「……っ!」





首を横に振る事しか出来なかった。





そんな俺を見て花梨はまたペンを走らせる。




‘純君を傷つけるばかりの私より’





それ以上書かせたくなくて花梨の手を握りしめた。





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