恋の行方〜甘い約束〜
いきなり涼子先生が立ち上がって、深く頭を下げてきた。




『ごめんなさいっ!!

謝って許される事じゃないのはわかってる。

けどっ!!お願いします!2度と会わないように私からもしっかり言っておくから。

だからアキラの事、警察にはっ……』






涼子先生は何も悪くないのに、こんなに必至になって



アキラ先生の為に……





「最初から、警察に言うつもりなんてありません。

だから…涼子先生、顔あげて下さい。」





えっと驚いた顔で私を見る涼子先生。





「庇ってそうしてる訳じゃないです。色々聞かれると、また思い出しちゃうし。
私は、私の為にそうしようってさっき決めたばかりなんです。」





許せるかって聞かれたら

多分無理だと思う。





だって…未遂とはいえ、あんな目に合ったんだもん。



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