恋の行方〜甘い約束〜
そうして、待ちに待った降車駅。
なのに…
人混みに紛れてサーっといなくなりそうな花梨ちゃん。
俺も慌てて追い掛けようとした時、ピタリと立ち止まった花梨ちゃん。
「…?」
声をかけようとした瞬間、振り返った。
背後にいた俺を見て、驚いた顔をする。
「あのさ、俺の事覚えてる?」
――この時、先に名前を名乗れば良かったんだと、後悔した。
「花梨ちゃんだよね?」
そう聞いた途端、みるみる猜疑心たっぷりの表情で、後ずさっていったんだ。
“怪しい奴じゃない。俺、純だよ。”
花梨ちゃんのそんな姿を見て、そう言って誤解を解こうとした時、ドンっとホームを歩く人が俺にぶつかって来る。振り返って、「すみません」なんて謝っていたら…
もう花梨ちゃんの姿はどこにもなかったんだから――
なのに…
人混みに紛れてサーっといなくなりそうな花梨ちゃん。
俺も慌てて追い掛けようとした時、ピタリと立ち止まった花梨ちゃん。
「…?」
声をかけようとした瞬間、振り返った。
背後にいた俺を見て、驚いた顔をする。
「あのさ、俺の事覚えてる?」
――この時、先に名前を名乗れば良かったんだと、後悔した。
「花梨ちゃんだよね?」
そう聞いた途端、みるみる猜疑心たっぷりの表情で、後ずさっていったんだ。
“怪しい奴じゃない。俺、純だよ。”
花梨ちゃんのそんな姿を見て、そう言って誤解を解こうとした時、ドンっとホームを歩く人が俺にぶつかって来る。振り返って、「すみません」なんて謝っていたら…
もう花梨ちゃんの姿はどこにもなかったんだから――