恋の行方〜甘い約束〜
『ここ座って。』




浴室の手前にある洗面所の椅子に座るよう促される。




訳がわからず純君を見上げると、私の髪を手に取って、





『濡れてるよ。ちゃんと乾かさなくちゃ。』




私の肩を抑えて椅子に座らされ、手に取ったドライヤーで器用に髪を乾かし始めた。





「ありがとう!」





ドライヤーの音に負けないように大きな声で言うと、

鏡越しに私を見つめて優しく微笑んでくれる。




ドキン!!




純君の笑顔、今の私にはすごい刺激的だよ。




どうしようまたすごく緊張してきた。





乾かしてもらってる髪から純君の優しさが伝わってきて、



無性に抱きつきたくなっちゃうなんて……



こんな場所に来たせいなのかな?



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