恋の行方〜甘い約束〜
『花梨ちゃん、俺の苗字は?』





「苗字?えっと…あれ?何だっけ?」






考えなきゃいけないのに純君の顔が近くて、さっきの部屋での事を思い出しちゃって、ドキドキして上手く思い出せない。






『ぷっ…花梨ちゃん、また真っ赤だ。』






言われると余計恥ずかしくて、顔に熱が集中しちゃう。






「ち、近いから離れて!そ、それに手!!どうして繋いでるの?」






『俺が花梨ちゃんに触れていたいからだよ。ダメ?』





ドキンっ!!






そ、そんなはっきり言わないでよぉ…!






「だ、ダメだよ!恋人でもないのにこんなっ…」






『恋人?…恋人どうしならさ、普通はこう繋ぐでしょ?』





そうして、純君は私の手を繋いだまま持ち上げて、指と指の間に純君の指を絡ませて繋ぎ直した。





学校で付き合ってる人達がよく繋いでいるのを見た事がある…





恋人繋ぎ…
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