恋の行方〜甘い約束〜
そんな私の心を読んでるかのように、純君は話し始めた。





『転校って緊張するけど、花梨ちゃんと同じ高校で良かったよ。知り合いが一人でもいると心強いよね。』




…そっか…今日が初登校だもんね。
だから一緒に行こうと思ったんだ…




毎日朝がくる度、純君のドアップを見ながら起こされたんじゃ、心臓に悪いもんね。





「純君、私と同じクラスみたいなんだ。みんな仲良くていい人ばかりだから、すぐに打ち解けると思うよ。」





そう言うと純君は優しく微笑んだ。





『ありがとう。』





ドキンっ!






顔も近くないし、手も繋いでいないのにうるさく鳴り始める心臓…





やだ…本当にどうしちゃったんだろう…
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