恋の行方〜甘い約束〜
二人で満員電車に乗り込み、ぎゅうぎゅうに押される。





けれどいつもみたいに体はあまり苦しくない。




純君が体を盾にして私があまり押されないようにしてくれたから…




体は苦しくないけど…
満員電車の動けない中で、純君が側に居すぎて、ずっとドキドキが止まらなくて胸が苦しい…





『花梨ちゃん、大丈夫?』




周りの迷惑にならないように顔を近付けて耳元で声をかけてくる。





ドキンっ!!





耳にかかる純君の息がくすぐったくて…
体が熱くなる。





「へ、平気…純君の方こそ平気?私いつもの事だから馴れてるし、無理しないで?」





私も周りに気を遣いながら、ボソボソと小さな声で返す。
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