恋の行方〜甘い約束〜
『ふーん…けど、ずっとこっち見てくるね。なんか怖い顔してるけど…』




「そ、そういう顔つきなのかもよ?」





『…気に入らないな…』






「…え?今なんて?小さすぎて聞こえなかった。もう1回言って?」





体を入れ換えたから、背後にいる純君の声が聞き取れない。




すると肩に、純君の顎が軽く乗ったのを感じる。そして私の横髪を耳にかけて、耳元で声を出した。





『別に何でもないよ?…こうすればちゃんと聞こえるでしょ?』





髪の毛を避けられた分ダイレクトに聞こえる純君の声に、息遣い…






それがくすぐったくて…恥ずかしくて思わず身をすぼめた。
< 76 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop