恋の行方〜甘い約束〜
そんな私に構わずに純君は続ける。




『くす。昨日も思ったんだけど…花梨ちゃんて、耳弱いんだね。可愛い…』




「やっ…」




狭い車内で、どうにか逃れようと体を動かす。
そしたら前に立つ人に睨まれてしまった…




ガタンッ




電車が減速した瞬間揺れる車内。
その時、純君に肩を掴まれてそのままグルっと体を回転させられ、私はまた純君と向かい合わせになった。



『花梨ちゃんの感じてる可愛い顔、誰にも見せたくないから、こうしててね?』



そうして、純君に抱きしめられる状態になってしまう。




か、感じてる顔ってっ!!



そんな顔してないっ!!
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