恋の行方〜甘い約束〜
反論しようと顔をあげると、さっきまでの涼しい顔とはうって変わって、険しい顔をしてどこかを見ている純君。





その視線の先は…





吉田君の立っていた方向?





私が見上げていると気付いたのか、下を見て私に微笑む。





その顔はいつもの純君に戻ってて、私は首を傾げた。




そうして後頭部を抑えられて、胸元に押し付けられる。




『あんまり見ないで。キスしたくなるから…。』






そう言われて、完全に真っ赤になってしまう私の顔…




ど、どうして純君はそういう事恥ずかしげもなく言えるの?





本当、純君の行動、言動に私…振り回されっぱなしだよ。




昨日よりもドキドキする胸…





純君にバレたくなくて、必死に深呼吸を繰り返して、胸の鼓動を抑えていた…
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