恋の行方〜甘い約束〜
『結婚しようって約束したんだよね?』





小首を傾げて笑いながら私を見て言う純君。





「言ったけどっ!!でもそれは……って!!待って京平君!!話の途中…」




私の弁明も聞かずに走って校内へ向かった京平君。





あぁ…絶対、教室で皆に言い触らす気だ!





私はガックリと肩を落とす。その横で純君は満足そうな声で話しかけて来た。





『一緒に教室まで行ってあげたいけど、俺職員室行かなくちゃいけないんだ。だから花梨ちゃんは先に教室に行ってて?』






そ、そうよ!教室に行って早いところ誤解を解かなくちゃ!!






顔をあげて、下駄箱目指して走り出そうとしたのに、何故か純君に止められる。
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