恋の行方〜甘い約束〜
『なんだ岡村?』




『有坂君の席、花梨の隣にしてあげて下さい!』




『えぇっ!ちょっと藍ちゃん!何言って…』




焦る花梨ちゃんをよそに盛り上がる教室内。




『そういえば有坂は雨宮と知り合いだったな。…その方が早くクラスに溶け込めるかもな。』




「その方が俺も心強いですけど…いいんですか?」




そう言ってる間にも、花梨ちゃんの隣に座ってた、京平ってヤツが席をひとつずらして後ろへと座った。




…あれ?アイツ…花梨ちゃんの事狙ってる訳では…ないんだ。




ひとつズレて座って、岡村って子と二人でハイタッチなんかしてるし…





それに…俺から見て二人は仲良さ気…
付き合ってるのかな…?






なんだ。京平は、花梨ちゃんの純粋な友達なんだ。そう思うと少し心が軽くなった。
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