恋の行方〜甘い約束〜
花梨ちゃんは俺が女だと思っていたからなんだよな…花梨ちゃんは俺の事、単なる幼なじみとしか思ってないだろうし…
かといってそう訂正するのは嫌だしな…




さて…どう言い訳しようか…





『藍ちゃん、私も親友って思ってるよ!…黙っててごめん…。は、恥ずかしくて…』






俺がどう岡村に言い訳しようか考えていると、俯いたまま花梨ちゃんが答えた。






ヤバ…すげー…嬉しい…






花梨ちゃんは俺が嘘つきって思われないように…




俺を庇ってくれてるんだ…





岡村はまだ納得いかないような顔をしてたけど、大きくため息をついて花梨ちゃんにこう言った。






『あとでゆーっくり聞かせてもらうからね!?』







『あぅ…』





そう呻いて前を向いた花梨ちゃん。






…ごめん…俺…自分の事しか考えてなくて…






こんなに花梨ちゃんを困らせるなんて思ってなかったよ…
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