大切な人
-永遠なんて存在しない-
由香side
放課後…
先生に呼ばれ
「橘見なかったか?
アイツいつもサボってるからさ
一度、かつを入れようと思ってな」
そんなことを言いながら笑ってる。
私に瞬くんのこと聞かないでください。
本当は、そう言いたかった。
「見かけたら俺のところに来るようにと単位ヤバいからなって伝えといてくれないか?」
「あーはい。」
「じゃあ、早めに帰れよ!」
そう言われすぐに職員室を出た。
今日は、圭吾と一緒に帰る予定で
正門の前で待ち合わせしている。
なのに
教室で彼の姿を見てしまった私は…
身動きが出来なくなって
苦しくなってしまったのだ。
そして
圭吾を傷つけた。