大切な人
-永遠なんて存在しない-
圭吾side
由香には、やっぱアイツが必要なんだよな。
改めてそう思うと辛くなってきた。
何故か由香に冷たくしてしまって…俺って小せぇ男。
そんな小せぇことを考えてたら
「あっあの!」
知らない女子が声をかけてきた。
顔を真っ赤にして…
「一年六組の渡辺真里って言います!ほ…放課後に…屋上に来てもらっていいですか?」
「分かった」
そう言って去っていった。
そして、放課後――――。