大切な人
-永遠なんて存在しない-
圭吾side
「…この公園覚えてる?」
唐突に質問した。
焦りながらもうんと答えてくれた。
この公園は、よく由香と一緒に来ていた公園。
…高校に入って由香が橘と付き合った。
その時からもうこの公園に来ることは無くなったんだ。
「圭吾?」
不安そうに俺を見つめる由香。
また俺もアイツと同じなのか。
結局こいつを不安にさせてしまう。
今こいつが俺のところで不安なら…
橘のところへ戻るべきだよな?
橘は、変わった。
由香を本当に好きなんだ。
だったら
ここで…
最後のお願いをしよう。