大切な人
-永遠なんて存在しない-
圭吾side
廊下を歩いてたら
橘が話かけてきて…
それには、驚いた。
何だと思ったら急に由香の話をし始めて
俺が、絶対知らないと思われる質問をしてきて
ちょっとムカついたよ。
だって
由香が最近元気無いことなんて…
俺よりお前の方が知ってるに決まってるだろボケ
だけど
冷静に橘に言い返した?
いや、答えた。
「そっか。それは、俺も知らなかった。
アイツ溜め込むタイプだから…
アンタのときも…
まぁ、よろしくな?」
ってな。
アイツをもう傷つけないでほしいって
人のこと言えないけどな。
そう願ってる。
由香は、由香の存在は…
俺にとって一番守りたい人なんだ。
…大切なんだ。