大切な人
-永遠なんて存在しない-
決意
由香side
「化学楽しかったねー」
真里は、化学が大好きな女の子。
大好きだなんて…私には、無理だなぁ。
化学苦手だし…
そんな事を考えてたら
廊下から圭吾のクラスが見えた。
「あ…圭吾…。」
丁度圭吾が見えた。
窓際で外を眺めていて…
それを見ただけでポーと頬が赤く染まる。
「由香っまた川本くん?」
真里にズバと言われ正直驚いた。
私ってそんなに分かりやすいのかな。
「またって…別に…。」
「可愛いーなぁもう」
いじってくる真里を相手していたら
いつの間にか圭吾の姿は無かった。
「もう!」
真里は、ごめんね。と言って頭の上で両手を合わせた。
「平気だよ」
なんて…本当は、平気じゃない。
もっと見たかった。
って今は、思っちゃうんだよね…。
昔は…思わなかったのに…。
「ねぇ…真里…相談したいことがあるの。」