大切な人 -永遠なんて存在しない-

真里side

由香が相談したいことなんて決まってる。
川本くんのことだよね？

「私…もう一回圭吾に気持ち伝えなきゃ駄目だよね。好きなのに」

やっぱり…。

２人は、不器用過ぎない?
んで、川本くんは、優し過ぎ。


「川本くんね。うちをふったときに言ったの」

「え？」


――――――――…

「ごめん。
俺、今凄く大切な人がいるんだ。
だから、君とは、付き合えない。」

「大丈夫です。気持ち聞いてきてくれてありがとうございました！」


うちがそう言ったら
川本くんね…


「君にも大切な人が出来るといいね」



――――――――…

「って言ってくれた。
あー…あんときの川本くんは、超輝いてたなぁ。」

「…圭吾」

「だから…伝え合わなきゃ駄目よ。アナタ達は…。」

由香のためなら
いくらでも相談乗るよ。

「ありがと」

そう言われたから
何か由香を抱きしめちゃった。

あの２人が好きになる気持ち…なんとなく分かるかも。