大切な人
-永遠なんて存在しない-
永遠なんて存在しない
瞬side
このHRが終われば放課後で…。
気持ちを伝えるんだ。
そして、何分かしたら先生の話が終わった。
俺は、教室で待ってると由香に伝えた。
落ち着かなくて…動き回ったりして…。
初心を思い出した。
あんときの俺は、まだ純粋?で
二ヶ月経ったときには、最低な奴に変わった。
由香をどんだけ傷つけたんだろ。
今なら分かる気がする。
こんなことを考えていると由香が来た。
「…瞬くん何?」
「我が儘ばっかでごめんな。
また、俺と付き合ってほしいんだ。
もう傷つけない。
これが最後だから…
無理だったらもう諦める。
んで、由香の幸せを今よりもっと願うよ。」
何か…ふられる前提だよな。
この話し方は…。
「…ごめんなさい。
瞬くんが嫌ってわけじゃないの。
私も…〝あのとき〟は迷った。
圭吾と付き合ってるのに瞬くんに揺らいだ。
でも、今は圭吾のこと…大好きなんだ。
だから…」
…
「ありがとう。
別に…キッパリ無理って…そんな遠回しに言わなくてもいいのにさ~」
て、ちょっと向きになった。
アホらしいけど
やっぱ悔しかったから。
「早く…行ってこい。アイツのところ」
「っ…!うん!」
はぁ…行っちまった。
永遠なんて存在しないよな…やっぱり。
最後だなんてカッコつけたけど
無理かも。
ごめん 由香。
ちょっと時間かかるかも。