大切な人
-永遠なんて存在しない-
大好き
由香side
次の日
「おめでとーっ!」
真里が祝してくれた。
瞬くんは、納得いかないかのような顔でおめでとうと言ってくれた。
「橘…ありがとう‥な。」
圭吾が瞬くんにありがとうと伝えた瞬間に驚いたらしく
ポカーンとしていた。
「お前がいなかったら俺ら…また付き合えて無かったからさ」
「うざ」
そう言って瞬くんは、笑った。
だけど…
「幸せになれよ」
って言ってくれたんだ。
私…よく分からないんだけど
何か勝手に口が動いちゃって
「私ね。
瞬くんと付き合って…いろいろ気づかされたんだ。
永遠なんて存在しないんだなって…思った。
だから、造らなきゃね。
自分たちで…永遠を…。」
泣きそうになるのを堪えていると真里が…
「ばーか。」
って言って私を抱きしめた。
ありがとう。真里。
そして…瞬くん。
圭吾…大好きだよ。
―END―