大切な人
-永遠なんて存在しない-
すれ違い
由香side
次の日
少し教室が騒がしかった。
「どしたの?」
…
尋ねた子からは、返事がなかった。
教室からは「おめでとう」とか「お似合い」とか色々聞こえてきた。
誰かと誰かが付き合ったのかな。
おめでとう。
私は、心の中でその二人をお祝いした。
…
しかし
皆に囲まれてた二人を見て、頭の中が真っ白になった。
目の前にいたのは、瞬くんと昨日の子。
皆が私に気づき話すことを止め…教室が静まり返った。