コンプレックス
その後も、あいさつ程度で、それ以上のことは話さなかった。
そんな感じで1週間が経った。
「ユカ、これ味見して」
「……うん、うまい!」
かろうじてこれだけ。
「あ、ほっぺにソースが…」
タケルがそれをとってくれようとした。
けど私は…とっさに避けた。
「……………」
「……あ本当だー、ははは…」
なんでこんな反応しちゃったんだろう…。
タケルには平気だったはずなのに…。
そういえば、最近タケルの顔もまともに見れなくなっている…。
そのうち会話すらできなくなるんじゃないだろうか…。
不安は的中した。
そんな私の様子に、ジェニファーさんも気がついた。
「それはねぇユカちゃん…」
「……………」
「タケルちゃんを男として意識しだしたからじゃない?」
「え…?」
「つまりは、恋よ!」
「……………」
「そうなんでしょ?」
そうだとしたら…
「…どうしたらいいんですか?」