コンプレックス
背後からタケルをぎゅって抱きしめた。
「……………」
「…ごめん、最近私素直になれなくて…。本当は心配してくれたり…嬉しかったんだ。けどなんか…逆の言葉ばっかり出てきて…」
「……………」
「私…素直な気持ち言うとね…私もタケルとずっと一緒にいたい…」
「……………」
「私タケルのことが好き…みたい。それは…タケルが本当は女の子だったって知っても、変わらなかったんだ。むしろっ…」
「え?」
「…?」
「は?今なんて言った?」
「え?…だから、タケルが本当は女の子だって知っ…」
「ぶっ…ははははははっ」
「…!?」
タケルは笑い、転げた。
「…なによ、私は真剣に…!」
「誰が言ったの?それ」
「え?ジェニファーさんだけど…」
「ばっかじゃねぇの?俺のどこが女なんだよ?」
「…ええ?違うの!?」
「証拠見るか?」
「やだっ…何言ってんの!?変態っ…」