コンプレックス

「はぁ!?やだよ!なんで俺が」

「男はあんたしかいないじゃないのー」

「みんな男じゃねぇか!」

「女よ!ひどいっ!!」



タケルはお店のオネエさんみんなから大ブーイング。



「…だったらこんな店辞めてやる」



タケルは出ていった。



「え、ちょっと…!」



なんか…大変なことになったぞ!?



「ちょっと待って、早まんないでっ…」

「ついてくんな」

「私だってついてきたくないよ!だけど…ああいう状況で辞められたら責任感じるじゃない!」

「…辞めねぇよ!どうせ俺行くとこねぇし」

「…そう」



私はその場に立ち止まり、タケルは進んでいった。
ついてくんなっつったし、別についてきたくないし…



「おぅね~ちゃん」



げ、酔っ払いが絡んできたー…恐い…恐い…!



「ね~今からさぁ」

「さっ触んないでっ!」



なりふり構わず酔っ払いをおもいっきり突き飛ばし、猛ダッシュ。




「ハァ、ハァ…」


「…どうしたんだよ?」



< 13 / 123 >

この作品をシェア

pagetop