コンプレックス
「知らねぇよ!もういいかげんにしろ!」
「そうよっ!…ユカちゃんはもうここには居ないけど、これ以上ユカちゃん追っかけまわすのやめなさいよっ!」
「ふんっ」
「ぐっ…ふっ…ジェニファーさん…タケル~………」
…泣いてる場合じゃないな。
加藤のお店に対する攻撃をやめさせなければならない…。
『僕の条件をのんでくれるなら、営業再開させてやってもいいよ』
汚っ…やっぱりそうきたか…。
「…何ですか!?」
『今どこに居るんだ?』
「…駅です。帰るんですから」
『はは、どこに帰るのさ?君の部屋は菊江さんと相談して引き払ったんだよ』
「え!?なんでそんな勝手なこと…!?」
『だから君が帰る所はもう僕のとこしかない。実家に帰ったらふふっ、今度はお父さんの工務店がどうなるかわからないよ。』
「ひどい…なんでそんなっ…」
『君が無駄な抵抗ばかりするからだよ。嘘つきは許せないよ』
「嘘…って!?」