コンプレックス
私にはもう救いはないと思っていたけど…
思ってもいない幸運の女神様との出会いだった。
ここで気持ちの整理をして、警察に…
「…ヘックショイッ」
「!?」
外に誰かいる…!?
…恐る恐る出てみた。
「………なんだタケルじゃん。どうしたの?そんなところに」
タケルは外に座り込んでいた。
「べつに…」
「風邪ひくよ、中に入ろうよ」
「……………」
「…かおりさんもう寝たよ」
「おまえ本気でここにいるのか?」
「…だって行くとこないもん」
「さっき会ったばかりの人をこんなに信用していいのかよ?」
「かおりさんはきっといい人よ」
「DV女だぞ?」
「それは昔の話しでしょ。かおりさんだって好きでそうなったわけじゃないし、今はもう大丈夫だって…」
「どうだか…」
「タケルは…!」
「…なんだよ?」
「…なんでもない」
「なんだよ気持ち悪いな…」
「…大体タケルが私をここに運んでくれたんじゃない!私…感謝してんだから…」
「……………」