コンプレックス
渦巻き
「信じてみるよ、俺もあの人を…」
「うん…」
「…さ!おまえ何か作れ」
「私が…」
「俺眠い。ずっと寝てねぇし。ラッキー、寝床もある。ふぁ~」
「…て、そこソファーだよ?」
「いいんだよ。腹減ってんだろ、ほらシッシッ」
…野良猫か!私は。
こんな時に腹なんか…
減ってるか。
タケルが買ってきてくれた食材で、久しぶりに食事らしい食事にありつけた。
んーありがたい。
「タケルー…」
「……………」
よく眠ってる。
…なんか顔ほてってる?
触れて…
いくらタケルでも触れるのはちょっと…
んなこと言ってる場合じゃないかも…
そっと…指先だけ…タケルのおでこに…
…やっぱりちょっと熱い。
「タケル、熱あるの?」
「ん…?大丈夫だよこんぐらい…俺のことは気にすんな」
「気にするでしょう!えっと、えっとぉ…」
「いいからほっとけ」
そんなこと言ったって…