コンプレックス
こいつ何考えて…誰か助けて…!
タケル…!
なんか…眠い…
「おろして…」
だめ…
眠ったらいけない………
「ユカ、着いたよ。二人きりの世界に」
車に乗せられた時、口に詰められた布に何か付いてたのかな…
私はとうとう眠ってしまっていた。
ここはどこ?
私…どうなるの…?
タケルはファミレスからすぐ警察に通報し、自分でも加藤の車の追跡をしていた。
「はぁ、はぁ………あっ!」
人里離れた山林入口で、タケルは発見した。
加藤の車を…
「ユカ、やっと僕のものだ…」
ドンドンドンドンドン……
「なっなんだ!?」
「開けろ!いるんだろここに!おいっ!」
「…小僧か」
「おいっ!おっ…」
加藤は扉を開けた。
「よくここがわかったな。大したものだ。褒美にいいものを見せてやろうか」
「ユカ…!」
タケル…来てくれたんだね。だけど私…こんな…