コンプレックス
「ユカっ!起きろ!おいっ…」
タケルはすぐさま自分が着ていた上着を私の体にかけ、助けだそうとしていたところ、後ろから加藤が…
「何すんだよ!」
「そんなものかける必要ない」
「離せっ!ちょっ…」
抵抗するも及ばず、加藤はタケルを縄で縛り、柱にくくりつけた。
「どういうつもりなんだあんた…!?」
「それはこっちの台詞だ。僕たちの邪魔しないでくれる?」
「あんた、おかしいぞ!」
「ふっ…はっはっはっはっはっ!」
加藤が私のほうへ…
「おい…何すんだよ…」
「何すんだよ?はっはっはっはっ!よーく見てろ小僧」
「…やめろ!」
「ふっふっふっ、ユカぁ~」
「やめろーー!!」
あれから二週間がすぎた。
あの時私が目覚めたのは、もうすべてが終わったあとだった。
遅れてきた警察に加藤は現行犯逮捕された。
私は睡眠薬で眠っていてわからなかったけど…山小屋であった一部始終を聞かされた。
私はあいつに…
…………。