コンプレックス
な…んかとんでもないこと言った気がする…けど…
「何言っ…」
「言ってくれたじゃんタケル、一緒に帰るかって…。私もジェニファーさんとこに帰りた…」
「撤回」
「…え?」
「言ったこと撤回する」
「な…」
そんな…
「なんで!?私もジェニファーさんとこに帰りたいよ!」
「…じゃあそうすれば?俺は帰らないから」
「え…?なにそれ…」
「言っただろ。俺は女が嫌いだ。おまえのことも…」
そこへさっちゃんが来た。
「ユカ。あ…どうしたの?」
タケルは走り去った。
もう…
私たち元には戻れないのかな…
「あ…私今まずかった…?」
「…ううん。さっちゃんは関係ないよ」
「そう…。…大丈夫?あの人なんか…泣いてたみたい」
「え…?」
私にはタケル、ずっと背を向けていてわからなかったけど…前方から来たさっちゃんは見た。
「…ごめん、さっちゃんまたね!」
「ユカ!あ、おばちゃん…」
「ん?ユカどこ行ったの?」
タケル…待って!