コンプレックス
「何やってんですかママぁ」
「だ…大丈夫、大丈夫です!」
とは言え…
「ゲホッゲホッ…」
「本当に大丈夫?ごめんね、つい嬉しくて…」
「大丈夫です、本当に。私もそんなに喜んでもらえたら来てよかったなぁ」
「なんかユカちゃん感じ変わったわねぇ」
「あたし最初わからなかったのよ~」
「はは、イメージチェンジしたんです。また復活するために…」
「そうね…。大変だったわね…」
「タケボウは?ユカちゃん来てるのに」
「あ、呼んでくるわ」
「いいです、あの…今日はお客として来たんで」
「でもタケルちゃん喜ぶと思うから」
「喜びません!」
「な、なんで?…喧嘩でもした?」
「いえ…」
私の様子にジェニファーさんは驚いた。
「…ごめんね、私何もわからないの。タケルちゃん帰ってきたけど何も話してくれないのよ」
「私…来ないほうがよかったかもしれないし…」
「…どういうこと?」
事件のあらましをジェニファーさんに話した。
「…だから私よりもタケルのほうが傷ついたんですきっと…」
「そんな…」
「ごめんなさい…!」