コンプレックス
「なんで…ユカちゃんが謝ることないわよ!それにそうだとしても、それでユカちゃんを嫌いになったりしないわ。私あの子育てたからわかるのよ」
「でも…。だから本当は現れないほうがいいかもって思いながら…どうしてもまたここに来たくて」
「来なさい来なさい、そんなのは気のまわしすぎよぉ、大丈夫!タケルちゃんに知らせてくるわ」
「え!?ちょっと待って…」
だ…大丈夫かな…?
タケル…出てったりしないかな…!?
ジェニファーさんがタケルに知らせに行ってから、だいぶ経った。
「君、新人?」
「えっ!?」
酔っ払い客が声をかけてきた。
混雑していてみんな他のお客の相手してる…。
「あの、違います、私お客です!」
「え?なんて?」
「だからっ…」
「ねぇお酒注いでよ。ねぇ~え」
「ちょっ…」
めちゃくちゃ接近してきた…やだ、恐い…!
「んふふ、かあい~ねぇ~」
「こっ…来ないで…!」
「なぁに飲んでるの~いててててっ!」
「…!?」