デニムとエンジニアブーツ
ハルはギターを隣に置き椅子に浅く座り直した。
「かなりマジで好きです。俺と付き合ってもらえませんか。」
改まって言われると一気に恥ずかしくなったけど私の答えは前から決まっていた。
「私もハルが好きです、これからも私のこと好きでいてくたさい。」
そう言うとどちらともなくキスをした。
短いキスだったけどすごく幸せになってますますハルを好きになった。
でもなんだか恥ずかしくておでこをくっつけながら二人で笑った。
幸せってこんな感じで降ってくるんだ。
絶対下校のチャイムがなったから二人で手を繋いで学校を出た。
ハルは私のスニーカーを履いて私はハルのブーツを履いて歩く通学路はいつもより短くて少し遠回りした。
「今度一緒に買い物いこか」
「じゃあハルの好きな古着屋さんに行きたい」
ええでと笑う彼をまた愛しいと思った。
繋いでた手を握り返すとハルも握り返してくれた。
ブーツもショートパンツもスカートもスニーカーも好きだけど、やっぱり私はハルが好き!
「私、冬物のニットがほしい」
「お、ええな。俺もほしい」
「いいのあるかなー」
「ええのあったら同じの買おか」
「いいねそれ、楽しみだな」