17センチの片想い。
冷や汗だらだらだった私に、
まぁ落ち着きなよ、
なんて笑った彼に私は驚きに口をぱくぱくと動かす事しか出来なくて。
とりあえず座れば?なんて言われて大人しく彼の指差した丸椅子に座った。
「とりあえず、昼飯食べていい?」
「へ?」
「あ、そっちも食べていいよ。」
俺、一応運動部だから飯食っとかないと間違いなく放課後死ぬんだよねー
なんて言いながら、大きなお弁当箱を取り出す彼は何と言うか、
ひどいマイペースだ。
と、言っても私もお腹は空いていたのでお言葉に甘えて鞄からお弁当箱を取り出した。
「あ、そうそう。俺、月島和希な。」
そっちは?
なんて聞かれて口を開いて名前を言ってから彼と二人で驚くまであと3秒。