17センチの片想い。
雑誌は買えたし、
吊り広告も見れたし、
今日はいい日になりそう…というか最早既にいい日だ…!
「ななりんはほんと可愛いなあ…。」
なんて、
一人怪しくにやにやと頬を緩ませる私こと、河野香月は可愛い女の子が大好きな生粋のアイドルオタクだったりする。
私にはないものをたくさん持っている可愛い可愛いアイドル達は私の憧れだ。
私には絶対になる事のできない、手の届かない存在だから、全力で憧れる。
そう、私は顔も、スタイルも、髪の毛すらもさえない、
可愛いなんて言葉には指の先すらも届かないような存在が、私だから。