野良猫みたいな男 ■

  居候

***

居候

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朝、カーテンの隙間から光が漏れる。


コーヒーの匂いがベッドまで届く。

あ。
私も飲みたいなぁ。


もそもそと、重い体をゆっくり起こして、
キッチンへと向かう。


「あー。おはよう。ねぇ、私も飲みたい。」

「はい。」

そのまま、飲みかけのマグを渡されて苦笑する。

「ちょっと、新しく作ってよ。」

「またお湯を沸かすの面倒。」


そういって、彼は欠伸をしながら、んーーと背伸びをした。


・・・関節キスじゃん。


なんて、子供っぽいことを考えながら、
コーヒーを口にした。
お湯で溶かすだけのインスタントコーヒーの苦い味が口に広がる。



木村 朝子。26歳。
人生初の同棲生活スタートです★?!



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