野良猫みたいな男 ■
***
写真
***
ーーカシャっーーー
「あっ。」
思った以上に公園が静かだったのか、
写真のシャッター音は
やけにあたりに響いて、
ソレはピクンと目を覚ましたように、
その音を発した私を見た。
ーー綺麗。
じっと目があったソレにまた目を奪われた。
ブルー?グリーン?
そんな不思議な目の色に
茶色と、赤いメッシュが入った顔にかかるくらいの
ゆるい髪ーーー
思わずじっと見つめて
しばし動けないかった。
先に動いたのはソレーー
ゆっくり立ち上がって、パタパタとズボンの汚れを払う。
一緒に日向ぼっこをしていた猫たちも
ゆるりと立ち上がり、
公園の中へと消えてった。
「--写真。」
「えっ?!」
不意に、ソレから言葉が発せられて
上ずったような変な声が漏れた。
写真
***
ーーカシャっーーー
「あっ。」
思った以上に公園が静かだったのか、
写真のシャッター音は
やけにあたりに響いて、
ソレはピクンと目を覚ましたように、
その音を発した私を見た。
ーー綺麗。
じっと目があったソレにまた目を奪われた。
ブルー?グリーン?
そんな不思議な目の色に
茶色と、赤いメッシュが入った顔にかかるくらいの
ゆるい髪ーーー
思わずじっと見つめて
しばし動けないかった。
先に動いたのはソレーー
ゆっくり立ち上がって、パタパタとズボンの汚れを払う。
一緒に日向ぼっこをしていた猫たちも
ゆるりと立ち上がり、
公園の中へと消えてった。
「--写真。」
「えっ?!」
不意に、ソレから言葉が発せられて
上ずったような変な声が漏れた。