野良猫みたいな男 ■
ここの料理はおいしい。
もちろんカクテルもおいしいんだけど、
料理でも満足できるので、
やっぱり、いい店だなって思う。
二人は楽しく会話を楽しんだ後、
「じゃぁ、いこうか?」
大輔の一言で、
二人は席を立った
きっと、お決まりのコース。
私の部屋。
本当は、ホテルでも何でもいいんだけど、
やっぱり
将来とか考えると、お互いお金は節約したいじゃない?
そりゃ、結婚とかすぐにしたいってわけじゃないし、
多分大輔もまだ仕事に没頭したいと思うから、
まだ先の話かなぁって思うんだけどーーー
「ーぁっ」
電話しなきゃ。
大切なことを忘れていた。
せっかく誤解が解けたのに部屋にナギサがいたら……
「だっ・・大輔っ。私ちょっとお手洗いに行ってくるわね?」
「ん?わかった。
じゃぁ、ちょっと外で待ってるよ。」