野良猫みたいな男 ■

大輔の会社の人と会うなんて・・・
もしかして、初めてカモ。

しかも、ちゃっかり「彼女」として紹介されちゃったし。

ちょっとうれしくなって、
思わず笑みが漏れる。

「朝子?どうしたの?」

「んーーー?なんでもないっ。」

私は絡みつくように、
大輔の腕に自分の腕をまわした。

大輔はそんな私に優しく笑いかけて、
頭をくしゃっと撫でてくれた。


そんな何でもないようなことが
すごっくうれしくなっちゃう。


大輔と、
私のアパートまでの道。
途中、コンビニによって
野良猫にビックリして、
そして、
夜道を寄り添いながら・・・

楽しく、アパートへと向かったんだ。




< 38 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop